Monthly Archives: 9月 2000

発情カルテ

ブランド: 13cm
様々な噂を囁かれつつも発売した 13cm の新作。何も考えずに即効で申し込んでしまった。
大方の予想通りシナリオもストーリーもありません。このジャンルのゲームで重要なのは実用性。中途半端なゲーム性を入れてウザくなってしまった「絶望」のようにはなって欲しくないもんです。
この作品のパターンは、

  1. 主人公がヤってる途中からぶっかけ部隊乱入で輪姦
  2. ぶっかけ部隊輪姦中に主人公が乱入

の二つ。実に判りやすいですね。
キャラは基本的に何処かで見たような人ばかり。ちょっとイカレてたりふたなりだったりするだけ。
CG は一人あたり 4 枚前後。テキストの量がかなり多いため、音声をちゃんと聞いた場合は 1 キャラ 10 ~ 15 分程度かかります。テキストっつってもただのエロ台詞ばかりなんですけど。それでもこれだけの時間、引っ張れるだけ用意したのは大したもんです。
声優はあまり期待しない方が吉。ついでに音質は悪い。発売前に公開されたサンプルの方が音質いいのってどーゆー事じゃ……

カナリア

広告の指舐めCGが購入理由。こういうのの方が妙に萌え。
色々と細かいとこで叩き愛とかナニな話があるようですけどソレはソレでコレはコレ。アレはアレですね。
舞台は四国の片田舎。そんな長閑な風景で紡がれていく、甘酸っぱくも爽やかな学園青春ドラマ。
というのを期待していたんですけどね。ゲームは 5/28 から 7/20 までの間、女の子の尻を追い回して過ごします。一日も飛ばさないのでかなり長めです。
放課後に(朝~授業中は強制スキップ)移動先を選択しそこで誰かに会えたら適当に会話してその日は終了、時と場合によっては選択肢が出たり、CG 付きだったりして好感度アップ、とかいうタイプです。
このタイプの問題点は、

  • 目当ての娘に会えなかったら萎える
  • 移動先に誰もいなかったらさらに萎える
  • 出現場所不定のキャラは攻略に苦労する
  • 下手するとマウス連打ゲームになってしまう

といったところでしょう。
勿論、カナリアもこれらの問題点を見事に抱えていますので気軽にプレー出来るのは最初のうちだけです。かと言って攻略みながらガシガシやらなにゃならんという程の事は無いです。
フラグチェック甘いですから。それに攻略に必要なフラグ自体が少なめです。ヒロインの綾菜なんて、バイト中のCG見て学校でのイベント2つこなせば即「恋人」で8月の合宿イベントまで特にナニも無い、という有様です。
セーブが選択肢と移動画面以外でしか出来ないので、そういう点では攻略しにくいゲームと言えますが…
プレー期間を減らすかイベントを増やすかすべきでしょう。どうでもいい小イベントばっか見せられてりゃ飽きます。
一方。シナリオは一部で有名だか無名だかな人を迎えたそうです。バンド仲間、従姉妹、妹、家出少女といった無難なラインナップの関係か、可も無く不可も無い無難なシナリオでしょうか。イベントの少なさは引っ掛かりますけど。
ヒロインの意地なのか、綾菜だけは少し他と趣が異なっていたのが印象的かな。今年流行の「実はちょbit不幸少女~」ってやつですね。以前までは不幸を愛の力で忘却の彼方へ追いやってしまう「薄幸少女」が流行りでしたが、最近は最後までやっぱり不幸というのがイイらしい。
鍵みたいに「ほ~れ泣け泣け~」と強要してこない点は好きですが、もう少し突っ込んでみても良かったんじゃないでしょうか。
他の部分はそこそこにいい仕事してるんじゃないかと。CG が(画風的に)エロくない分、声をエロくしようっていう魂胆みたいです。
こういうのって声つきゲームの特権ですね。テキストだけだと空しいだけですが、声になると何故か許せてしまいます。どっっかでよく聞く気がする声だけあって上手いですし。名前が全部平仮名の人とか。
ただちょ~っと、やりすぎっぽくも思えました。曲がりなりにも学園モノとしてのほほ~んときたのに「出して出してぇ!早く出してぇ!」とか言われりゃちょっと鬱になりますってば。
細かい部分の手抜きが目立つのが残念です。音楽と声優に金を使いすぎたんでしょうか。バックに角川が付いてるだけはあるな、とか思ったんだけど。

AIR

ブランド: Key
以下ネタバレ。
初回出荷本数 12 万本、縁日で買った怪しげな仮面よりも役に立たなさそうなショップ特典攻勢、未開封で投げ売りする転売屋、迷惑なだけの深夜販売とあらゆる点で前代未聞、驚天動地、今世紀最後の大作と名高い作品です。
ところが。フタを開けて出てきたのは今更ながらの家族愛が云々、幸せな記憶がどーした、というえろげに似つかわしくないものばかり。
メインの話はほぼ一直線。美鈴以外の二人は余り深いとこには触れません。別に無関係ではないですが、もう少し(メインの方へ)寄るとより解りやすかったようにも思います。
そんな発散してるようでいて収束している3つのお話で共通している点というとやはり「家族」、ですか。
この作品には「家族」が居ません。母がいて、父がいて、子供達が居る。そんな典型的な「家族」を敢えて外しています。
誰かが、そして何かが欠落してるからこそ、ただ只管に幸せな家族を求める姿や「家族ごっこ」から「家族」へと変わろうとする姿が胸に焼き付くのでしょう。しかし。あちこちで突っ込まれているように、父親の存在が薄めなのは狙ってやってるんでしょうか。
相変わらずキャラ作りはあざとく見えます。妙な付加要素(今回は少し意味が付けられてたようですが)を付けなくても十分、魅力的に描ける力量は持ち合わせていると思うのですが。