みずいろ

ブランド: ねこねこソフト
清香の CG が一枚埋まらないのはスクリプトミスだとか。んじゃ、纏めてみよ。

虚ろ気な瞳の描き方が印象的といえるラインを通り越して危うく怖いとこに到達しそうだった前作よりは好印象。立ち絵とイベント CG との違和感もなく(若干の崩れがみられる麻美のイベント CG 以外は)安定して描かれていると思います。枚数はそう多くはありませんが必要と思える箇所にはちゃんと付いてたので不足感は感じませんでした。
おはなし、とか
血の繋がらない妹、頭のネジが 10 本ほど抜けた幼馴染み、話せばすぐ喧嘩になるクラスメイト、天然な先輩、謎の後輩……といった定番なキャラたちと「普通」の一時を過ごす日常会話ゲームです。朝は妹に起こされて遅刻寸前に家を飛び出し、幼馴染みをからかい、授業中は全部寝て、放課後はすぐに帰るというお決まりのアレです。深夜の公園で痴漢に襲われてる妹を助けるとか(古い)、冗談で告白するとか、えいえんのせかいに旅立つとか、転校先で唾つけた同級生に脅迫状をもらうとか、奇跡で全てを丸く収めるとかの手に汗握って血湧き肉躍る急展開は全くありません。眠くなるぐらいに普通でありがちな日常を満喫するための作品です。普通に小説や映画を見ている人なら展開は完全に読めますし、事実その通りにすすんでしまいます。予定調和の美しさというやつですか。余所がやったらまず間違いなく平坦で起伏のないありがちな話と叩かれそうなものですが、それを意図的に狙ってやるかやらないかだけで随分と印象が違うもんです。そういうところも含めての「普通」に仕上がってます。
ゲームの期間は約二週間。ところどころ不要なシーンは削られているにも関わらず、かなり長く感じます。でもここで「かったるい」と言わないのは既読テキストの再読が無いからでしょう。本編は冒頭の過去シーンでの選択肢により、設定とメインキャラが決まります。よって各シナリオの共通部分は皆無に近く(あっても削られてます)怠さを感じることはありませんでした。本編中の選択肢はどう選んでも結果は同じで分岐等は全くありません。先に攻略キャラを決めてしまうというのはかなり割り切った仕様ですが成功していると思います。その分、途中で乗り換えるという事ができないのでちょいと萌えを阻害された気がしないでもないですが。
世間では萌えげーという評判のようだけど……どうなんだろ。ポイントは押さえていると思うけど多分それだけ。萌えといえるほどの魅力を感じられませんでした。スク水には萌えたけどさ。
えろ
本編のそれはやっぱりそれっぽい程度なので論外。補完用のオマケは水準並みなんだから本編の方に入れてしまえばいいのに。構成上、敢えて分けるのも結構だけど、そこを上手く纏めて構成するのもまた(えろげとして)大切なのでは。
おと、こえ
曲数豊富で外れはありませんが、特に印象的なイベントがあったわけではないので特にこれといってというのは無し。BGM というのは用いられるシーンの印象次第だと思います。そういう意味では OP と間奏曲が良かったかな。
声はほぼイメージ通りでしたが演出上?フルボイスではなかったのがちょっと残念でした。
しすてむ
例の Nscripter です。この辺が同人臭いというか安っぽいというか。どうせ余所のを使うならもっと高機能なのを使って欲しいもんです。
そのた、まとめて
普通と言われたら普通以上のものを期待してしまうのが人というもの。最近不発続きだった為か大作に近い扱いをされていたようですが、何のことはないごくごく普通な作品です。込み入った大人の事情もあるのでしょうけど、ちょっとこれは可哀想に思えました。
平凡や凡庸と呼ばれてしまうような日常を楽しむ作品と思えば佳作以上良作未満。人を選ぶということは無いと思いますが、特別奨めたいとも思いません。まして ABC フォーマット(簡易譜のアレではないです)で書き殴るほどのもんでも。

コメントを残す