Crescendo

ブランド: D.O.
ざっとコンプ。
ゲーム期間は卒業までの五日間、実質的には三日程度という短期集中決戦型です。この超短期間に一から十まで押し込むわけにはいかないので要所要所では回想シーンを挿入し、各キャラ毎に転換点となる事件と向き合っていくという展開。シナリオのメインは「現在」であり、回想シーンはちゃんと補足的なものとなっています。
シナリオは何処か古くさい少女漫画風味漂う恋愛もの。しっかりとした三人称テキストのお陰か、プレー時間の割によく詰まっていると思いました。最近は長々としたのが多いのでこれは純粋に嬉しいです。プレーに要した時間以上の満足感を得られたのは久々。
選択肢も少なく、またその影響も明白でノベルとしては前作の「加奈」よりずっとプレーしやすくなっています。お手軽好きなのでそこら辺も好印象。
BGM はピアノ曲中心。さり気なく Scott Joplin やショパンの練習曲 (「別れの曲」) などが用いられ、作中の雰囲気作りに貢献しています。演出上、CD-DA が使えないので全て PCM 収録ですが、できればサントラはつけて欲しかったな、と。
システムはいつもの D.O. 系のそれ。ホイール対応のバックログ、既読スキップといった基本は当然押さえているのにフォント指定ができないのはちょっと。小説感覚で書かれているのか一瞬、読みに困る難読語・難読漢字が平然と使われているため読みやすい明朝フォントも指定可能にして欲しかったです。あとついでに禁則処理もしてくれたら嬉しい。不運にも行頭に句読点が来てしまうケースが多く見られます。
グラフィックは構図により多少、変に見えることがあるかも。主人公のツラは意外と違和感なく受け入れられました。
私としては良作というカテゴリに十分入る出来。それほど時間も掛からないし分岐も明解、グッド・バッドともにお話としてちゃんと畳んでくれる丁寧さが好きです。公開されているデジタルパイロットノベルは「加奈」の時と同じく、作中のテキスト流用・再構成ものなので購入検討の足しにはなるかと。

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