パルフェ ~ショコラ second brew~

ブランド: 戯画
里伽子トゥルーエンドとノーマルエンド。昨日のはただのバッドエンドだったようで。で、攻略見ながらかすりさんのノーマルエンドを見てコンプ。
評判良いだけあって、全体的にそつなく纏まってます。前作「ショコラ」のセルフパロディなようでいて、前作至らなかった部分をきちんと直した正統後継版。既読イベントは発生条件とルートまで明示する移動先選択画面、開き直ったかのようなイベントリスト、捨てキャラ・外れキャラを作らない配慮、選択肢はほぼ無しの明快仕様、ここまで来るとあとはシナリオ勝負になってしまうのにそこも抜かりなし。ケーキ喫茶が舞台のくせにケーキの CG は一枚も無し、はいつものご愛敬ってことで。
目立った欠点はないものの、特に突出した何かも無いのが敢えてあげられる欠点かもしれません。合格点を 20 点は越えているけど満点ではない、とヲタが好みそうな曖昧な言い回しで評したくなるようなそれです。「家族」との関わり方が話題に出たりしても、それがメインテーマになったりすることはありません。端々で彩りを添えてるなって感じです。
その無難さ故か、シナリオについてはほぼ全員満足いくものでした。そりゃ細かい不満はそこそこありますけど、あからさまな捨てキャラっぽい適当なお話しにならないだけ偉いものです。
まずメインの由飛はお気楽天然系と見せかけつつ実はなギャップを生かそうとしたものの結局は玲愛に食われ気味、そのツンデレ玲愛はツンが丸くなるのがやや性急 (元からツンが弱めというのもありますが) 気味。恵麻さんの甘やかせたがりの姉というキャラクタは多分というかほぼ確実に秋桜系の流れを汲んでいそうですが、あちらは軽妙にして諧謔の効いたテキストと相まってこそ出た味です。甘やかせの姉ってだけではちょっと弱いし、兄嫁という何処かのえろげのタイトルな設定もあまり活用されなかったのはちと残念。明日香は緩衝材キャラとして充分機能していて文句なし。かすりさんは耳年増のお姉さん、というキャラが生きていたのは前半部だけで個別シナリオに入ると普通の人になってしまったような。ていうかキャラ被ってるし。お姉さんネタ担当が恵麻さん、耳年増ネタ担当が明日香となってしまったのが敗因でしょうか。
ラスボス里伽子は前作で言えば香奈子さんネタ担当てことで見事なラスボスっぷりでした。一番痛いところ、それもどうしようも無いところをつっついてくる展開と、最後にはちゃんとハッピーエンドなところは変わらずです。ただノーマルエンドは果たして付ける意味あったのかどうかだけはちょっと気になりました。
声の方も、突出して上手いとかそういうのは無しでだいたいイメージ通りってとこかと。あ、前作でも思いましたけど男性キャラの声だけが妙に浮いてるように聞こえちゃいます。無駄に芝居がかってるとかでしょうか。
原画は三歩進んで二歩下がった……かも。褒めてんだか貶してんだかわかりませんが一応、褒めてるつもり。

よかったところ
ショコラの正統進化、もしくは後継版
わるかったところ
合格点は狙えても満点は狙えない今一歩さ、強烈に訴える要素の無さ

特に大きな不満はないし、ほぼ全員読めるお話だったし、制服とか押さえるべきところはほぼ完備してるし、と良いところは多いので少なくとも外れではありません。逆に、大当たりとまで思わせるほどのものもちょっと……まで求めるのは贅沢か。玲亜シナリオのベランダからの一連の流れはそりゃ 5 本の指に入れたくなるぐらいの名シーンぶりでしたけど、だからといってその一点だけで全体をどうこう言うのもちょっとアレですし。
喫茶店もの、ツンデレ、ちょっと痛いけど最後はハッピーエンドなお話し、といったあたりがキーワード。特に前作が嫌いでなければ、諸設定変更版ショコラとしても楽しめるので損はないと思います。

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