魂響 ~たまゆら~

ブランド: あかべぇそふとつぅ
久々に踏んでしまった騙しゲー。
物の怪退治を生業とする姉妹と主人公。しかしある日の戦いで、妹の一人が命を落とす。惨劇に何も出来ず呆然とする主人公に対し、僅かに口の端を上げるもう一人の妹。多分体験版はこのプロローグ部分までなのでしょう。宣伝要素としてはなかなか魅力的です。死んだのは甘えたがりの実妹、生き残ったのは素直になれないツンデレ義妹。このシチュエーションで萌えない腹黒好きはいません。
一応、そんな期待に答えようとした形跡はあると思います。でも最後の落としどころがあまりに最悪、いやご都合過ぎていて救いようがありません。最後に綺麗事並べて納得して何が腹黒か。生の感情を出すようでは俗人を動かすことは出来ても我々には通じんなぐらい言えよ腹黒妹。
メインシナリオの別視点とも言える双子ルートはどうでも良いのでノーコメント、メインとは独立した藍シナリオは問題外、学園生活を描くためだけに設定を改変したオマケシナリオは論外。
お話の内容以前に、テンポや構成がひどく退屈なもの問題です。伝奇ものっぽい妖怪退治があるのはプロローグだけ、本編自体は謎の仮面を追ったり追われたりで、これを伝奇ものと呼ぶのは何か違う気がします。つまらない日常シーンとの繋ぎ部分では、数日後とか一週間といった単位で時間が経過してるのに全くそれっぽいことをしてる気配がありません。日本は平和ですね。
無駄に長い戦闘シーンは Fate のパクリだとか言われているっぽいですが、太刀筋を挟む剣戟というだけでパクリ呼ばわりするのは流石にどうかと。どちらかといえば劣化コピーのように思います。Fate は体験版しかやってませんけど、あちらは単に太刀筋のカットを入れるだけでなく、剣劇音や無駄に派手なエフェクトで見てくれよく誤魔化していた記憶があります。しかし本作の方は太刀筋の他は忘れた頃に音が入ったりアニメーションが挟まるぐらいで、無意味な引っ張りが退屈さを煽るという悪循環に陥っています。ただ読むことすら苦痛なオマケシナリオよりはマシですけど、燃えない戦闘シーンに意味はあるのでしょうかと思うので。
そういえば主に戦っているのって妹とか双子とかで、主人公は片手でお釣りが来る程度の回数しか戦ってないような。そりゃ確かに 1 年程度で何年も鍛えてきた連中を追い越すのはアレですよ、でもそれを可能にするのが主人公特権てものじゃないのかと。こんな妙なところで現実路線を走らなくても良いでしょうに。
Elements Garden による OP と挿入歌は素晴らしい。フルコーラスと一緒に別ボーカルによるアレンジ版も特典マキシ CD (サントラではありません) に収録っぽいです。ただし歌詞や正式なトラック名といった情報は一切無し。作詞作曲者名とかもスタッフロールぐらいでしか確認できません。

よかったところ
中途半端なのが残念な腹黒妹と OP ・挿入歌
わるかったところ
何百歩か譲ってご都合を認めるとしても、最低限のけじめは付けて欲しいものです

予約特典冊子と初回版のマキシ代として、3.9k が現実的な相場でしょうか。店頭分はかなり余裕がありそうなので、放っておいてワゴン行を待つのが賢い消費者だと思います。
最初から同人ソフトで 2k 程度だったなら許せたのに。

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