夜明け前より瑠璃色な

ブランド: August

オマケシナリオ終了でコンプ。一発ネタとエロ補完……ってそんな補完しなきゃならないほど少ないわけでもあるまいに。

一言で言えば、ありそうでいて意外に無かった姫様ゲです。えろげに於けるお姫様って言うのはある意味マスコット、身分を示す記号というのがデフォでした。記号なので精々、身分違いの恋に悩むぐらいで何れ国を率いる重責への認識や理想を語る必要なんて無かったわけです。

そんな今まで都合良く無視されて、あるいは誤魔化されてきたところに珍しくスポットを当て、お姫様という面からのキャラ立てとシナリオを狙ったのが本作。当然、えろげナイズされた世界観での話ですし、規格外の大風呂敷広げたり何かもありませんが目の付け所は良いと思います。常に気高く美しく、時に凛々しく、そしてお約束としてデレるフィーナの存在が全てです。ツッコミを入れ始めれば切りのないご都合すぎる舞台設定はかなり危うげなものの、フィーナのキャラクタで押し通してくれました。さすが姫様。

リースエンドのあの異様な盛り上がりようで期待したものとは微妙に違っちゃいましたが (実は腹違いの姫がいるとか主人公と血縁だったとかのネタがくるかとばかり) 結果良ければ全て良しと。

フィーナが本作の全てとするなら、それ以外のキャラは何なのかって事になりますね。本当、何なのでしょう。

周りを見渡せば姉、妹、幼馴染み、メイドさん、炉理。これなんてハーレムゲ? と言いたくなるような見事な布陣です。が、メインヒロインのアクが強い作品の常なのか、やっつけすぎて期待水準に達していません。同一フォーマットに違うテキストを流し込んだだけかと疑いたくなるようなワンパターンぶりは酷い。

「日常」の演出のためか、本作は共通ルートがかなり長く取られています。何せ姫様登場が 5 月でイベントの選択肢分岐が 6 月、本格的な個別ルートは夏休み前後から。学園ものではないので主に外や家が舞台になり、適当に日付を飛ばしつつ進んではくれます。それでも 3 ヶ月はやはり無駄。内容的には 1 ヶ月に圧縮可能なだけに。

そんな長い苦難に耐えてやっと辿り着く個別シナリオが、揃いも揃ってワンパターンというのは心情的にかなりのマイナスです。皆、サブキャラとしては良い感じに動いて絡んできてくれるんですけどね。メインヒロインが強すぎると他が霞んでしまうのは仕方ないことなのでしょうかね。

一応、溜まった不満を解消するためか H シーンは無駄に頑張ってるようです。ほぼ半脱ぎ完備で複数回ずつ。

よかったところ
フィーナを名実ともにメインに据えた一点勝負シナリオ構成
わるかったところ
その他の方々の扱い

やはりフィーナ以外のシナリオが数少ない不満点でしょうか。この状況下じゃ、移植版で遠山さんが加わっても同じパターンになりそうな気がしてなりません。麻衣はもう少し執着心というか、(他キャラのシナリオで) 修羅場の一つか二つでもあれば良かったのですが。

これ、重要そうなところだけを拾い上げてもとても 1 クールじゃ収まりませんね。やっぱりアニメ版は途中までと割り切っちゃうんでしょうか。

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