EVE ~new generation X~

ブランド: TYRELL LAB
攻略頼りにようやくコンプ。コンプ至上主義者は素直に最初から攻略頼りでプレーすべきです。画面クリック方式なので既読スキップ有りのリプレイでも 5 時間近くのクリック連打になります。どうやらこれ、一本道だから選択肢で大きく流れが変わったりもせず、不正解でも当然進むのに一つでも間違うと選択肢自体が出なかったりシーン丸ごとカットだったりという極悪仕様なようで。H シーンの一つや二つぐらいだけならまだしも、一応はストーリー上重要なシーンまですっぽ抜けるのは何かの嫌がらせか。
何にせよ意外なほどシナリオで楽しめたのは大きな収穫でした。今までの続編を全て無かったことにしただけのことはあります。時間軸上は burst error の数年後ということでそれとなくちらつかせたりもしてますが、変に意識したり無理矢理絡めることもない正に新生 EVE 。別に小次郎とまりなである必要性はない気がしますがそこはそれ。
マルチサイトに対する一種の思いこみ、先入観を逆手に取った叙述トリック、ゲームならではの電波ゆんゆん思想、反則アイテムを巧みに組み合わせたシナリオはそうそう見られるものではありません。トリックと呼ぶには偶然性が高かったりアイテムに頼り過ぎていたり話を引っ張りすぎていたり最後の最後で簡単に前提を覆したりと思うところはありますが何せゲームですから。核となるネタなんてまさに「信念の問題」。終わりもとりあえずはハッピーエンドで明るいものというのも好印象。
ただちょっと小次郎が格好良すぎるせいか、まりなが割を食っているような感じがします。役回り的に仕方ないのかも知れませんが。脇役キャラは脇役なりに活躍してますね。氷室の出番は色々あるとはいえ少なすぎのような。H シーン入れろって話があったのならそれなりに活躍するかと思ったのに本当にただのちょい役です。あれだけの出番で H シーン入れろってのは幾ら何でも要求が無茶。
一方でシステムはどうしたものかと頭を抱えたくなります。基本は昔懐かし時代錯誤のコマンド選択 + 画面クリック方式は決して嫌いではないのですが、嘗てのエルフ作品のようなお遊びテキスト満載なんてことはなく、クリックできる箇所も最大上下左右の 4 カ所という中途半端振り。「調べる」「話す」「その他」という 3 つのコマンドを組み合わせるのはまだ許せるとしても、ただキャラと話の続きをしたいだけなのに「調べる」「その他」に切り替えなきゃいけなかったり別の場所をクリックしないといけないのはただただ苦痛。そのくせ、その後の選択肢で必要な情報を得ていなくても進められたりする不親切仕様。こんなに面倒なら、普通にノベル形式でも良かったでしょうに。
お話しは面白いし盛り上がるのに何故かいまいち印象に残らないのが音楽。かの FM 音源の魔術師に勝るとまではいかなくとも、そこそこ聞かせてくれることを期待したのに何故かいまいち感が漂います。印象的なフレーズというか、メインテーマが無いからでしょうかね?
声は一通り違和感ない程度にはあっているかなと。でもやっぱり小次郎と言えば子安というイメージが。
ある意味、本作最大のトリックというか騙しが原画です。スタッフロール見ていて引きました。コンシューマの時からずっと橋本タカシの名を前面に押し出していたのに、ハッシーはキャラデザだけで原画は吉野恵子。ハッシーにしては変な崩れがあったり、ホワイトブレスの頃と似ても似つかなかったりと違和感はずっとありましたけどまさか別人とは。スタッフロールに添えられるイメージ画とパケ絵だけが本物のハッシー絵っぽいです。確かに何処にもハッシー原画なんて書いていませんでしたけど、すっかり騙されましたねっ。表紙だけゲストが書いた同人誌を掴まされた気分です。

よかったところ
やっと待ち望んでいた burst error の続編でした
わるかったところ
システムは無駄に凝らなくても良いです

苦痛に近いシステムとやや長めのボリュームを気にせず、EVE シリーズにまだ希望を持っている人向けです。一見複雑に絡み合ったシナリオを解きほぐしたり、また絡まったりという展開が好きな人には受けるかなと。

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