Ever17

ブランド: KID
とりあえずネタバレを書く気はありませんが、何も前情報がない方が普通に楽しめますので気にする人は適当にスルーして下さい。
アルバム 113/114 、選択肢 224/225 、まあここまでやれば及第点だろさすがにってことでほぼコンプ。残り CG も本編使用分ではなくいわゆるオマケ、特典向け描き下ろしを収録したものっぽいですし。選択肢はどこで取り漏らしたのか思いつかないので想像したくないですが、CG はクリアに影響しない選択肢違いでもう一週すれば良さげ。いくら攻略性が低いからといってオマケ回収に選択肢・テキスト総当たりを要するようなシステムにしなくてもと思います。
ある意味、この種の「ゲーム」の一つの到達点かなあと。一見すると閉鎖空間もののようですが、全体を通してからこれを閉鎖空間ものと呼ぶのは何か違和感が。極限状態へ追い詰められ疑心暗鬼に至る精神とか陰謀渦巻く悪役の存在とか、そういう緊迫感とはほぼ無縁。むしろ溜まりに溜まった謎と伏線を最後に一息で解消するカタルシスを楽しむための発散ゲー。なのでジャンルとしては、プレーヤ自身が釣られるインタラクティブ釣りゲーです。
あからさまな矛盾と齟齬、目に見える違和感は全て巧妙な釣餌。はいはい、釣られてあげますよと食い付いているつもりがもう既に釣り上げられていたという。
最後の最後になってもあまり救われてない人がいるような気がしなくもないとか、アナウンスとかの主言語がドイツ語って建前上テーマパークなんだからそりゃまずいだろとか、そもそもテーマパークの割に安全対策が杜撰すぎるとか、あれとかそれとかご都合主義に頼っているとか思わなくもないですが、全ては最後の大団円のため、最後の笑顔のためと思えば許せてしまうのと、まんまと見事に釣られまくったのは事実なのでどうでもいいです。
作中、時折時刻が表示されるものの、どうも印象薄かったような。あまり気にしていなかったせいか、空が浸水に至る時系列を語るくだりは時間の経過ぶりに驚きました。そんなに時間あったなら普通逃げられるんじゃないかと。
ドイツ語と言えば、頻出する言葉、要はツヴァイトシュトックとかドリッドシュトックに関してはちゃんと「2 階」とか「3 階」とか「上のフロア」とかの日本語でさり気なく補足する親切がありがたかったです。
時折出てくるマップは殆ど演出的な使われ方ですね。あまりマップ上の位置関係とかにそう重きは置いていないからそんなもんなのでしょうけど。でもこういうのはマップを目で追うのがまた面白いのですが。ここはちと残念。
今回プレーしたのは PC 版、シリーズ 4 本収録の Infinity plus 収録のものですが中を見る限り以前 KID から通販・イベント限定販売だった Premium Edition DVD そのままっぽいです。Premium Edition での追加と思しき CG は彩色とかにちょっと違和感あり。希に、クリックが効かなくなったりしたので安定性はあまり高いとは言えない感じです。あとバックログが見られないのはこの手の作品として致命的。今回は手直しもせず、レーベル面のみ刷り直したってとこでしょうか。
にしてもこの Infinity plus のパケ裏あらすじってなんという釣り……いや半分以上嘘の気がしますが。
キャラでいうと空さんが一番萌えました。まあ壊れたところが一番好きだといういつもの歪んだ萌えですが。つぐみはもう反則というか別格か。あと色々とやけに持って回った言い方や表現を使うなと思ったら、これって元はソニーチェック品なんでしたっけ。ギャルゲは大変ですね。

よかったところ
見事な釣りゲー、まだ釣られていないと思った時点で釣られてます
わるかったところ
ギャルゲ特有の婉曲表現にはちょっと参りました

巷の評判通り、嗜みとしてやっておいて損はない名作の一つでしょうか。巧みな伏線や叙述トリックに釣られるのに快感を覚える人は十分満足できるかと。
あんなネタ、普通思いつきませんて。ラストなんてえろげでもそうそう見られないハーレム状態じゃないですか。

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