G 線上の魔王

G 線上の魔王 [あかべぇそふとつぅ] とりあえず時間も空いたのでとりあえず纏め。
タイトルはメインヒロインであるハルルートのお話。他のキャラは各章で順次脱落に等しい形で分岐。この手のシナリオ構成で複数エンドをやろうと思うと完全一本道にするか末尾でちょいと弄るしか無くなるわけで、キャラ毎に別物としてしまうのは適切でありながらある意味英断です。それでいて、根底のテーマだけは共通しているあたり直球でいながら割とやらしい球筋だなと。
なので総合的には何とも難しい。伏線は回収していない、ご都合万々歳主義、魔王との頭脳戦って要するに追いかけっこしてるだけ、キャラ個別ルートに入ると魔王の存在皆無、と美味しく見せるために装飾に凝りすぎてしまった感があります。肝心のハルルートにしても、あるといいよねというか不足している的なシーンが思い浮かんでしまいますし。あのラストそのものは好きですが、やはりタイトルである「G 線上の魔王」を乗り越えられたのかを明確に示すのも有りかなと思う訳で。
何にせよ巷の期待作だっただけあって楽しめました。魔王の声とか、一体いつ「間違ってるのは俺じゃない、世界の以下略」と言ってくれるのかとか期待してしまいましたし。
CG はまあ昨今で言えば水準並みなんでしょうけど、どうしてかアイキャッチで使われる鉛筆書き風の方が有葉氏の絵には合っているように思います。多分もっと淡い感じの方が良さげというか。背景についてはお察し下さい。いや ef と比べること自体が問題なのは重々分かってますが、あの立体感と遠近を目の当たりにした直後だとあまりに平面的なのっぺり感に泣きそうになります。背景は他でもアレなのはよくあるのでそのうち慣れるんでしょうけども。
音楽はクラシックをベースにアレンジした曲を含めて約 60 曲。当然ながら G 線上のアリアもありますが、メインテーマと言えるほど印象的に使われていたかというとやや疑問。

よかったところ
何だかんだ言っても追いかけっことハルの変人ぶりは面白かったです
わるかったところ
ご都合容認派でももう少し説明が欲しくなるご都合万々歳主義と水羽の扱い

そこそこ面白い雰囲気があるだけに、粗は目立ってしまいましたが箸休めには丁度良い 1 本かなと。あとは 1 年後を中心とした水羽の追加シナリオ FD があれば満足します。

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