“文学少女”と穢名の天使

読了。

ここに来て一気に安定感を増したと言いますか、遠子先輩の距離感がようやく掴めたと言いますか。

途中までの展開については正直かなり不快なものがあり、喉に絡みつくような苦みを感じたものですが、そんな苦みを残していたと思われる濁りは中盤から徐々に濾過され薄れゆき、最後に至ったレモンウォーターの如く微かな酸味は大変美味しいものでした。ここまで読んだ中では、一番好きなお話かもしれません。

このシリーズは一度読むだけじゃ飽きたらず、2 回目を無言のうちに読ませようとするものだと前に書いた気がしますがちょっと訂正の必要がありました。正しくは 2 回目を読ませて、題材になった作品を読ませて、そして 3 回目を読ませようという無言の後押しをされる作品群です。

あとどうでもいいことですが、この作中での時間の進み方を考えると、どう考えても遠子先輩は次の次ぐらいには卒業していないとおかしい気がするんですが残りの冊数を見ると普通に在籍しているように思えるのはどういう手品なんだろう……。いやまあ、そこも想像するのも楽しいものなのですが。できればこのまま変なネタバレは喰らわずに読み進めたいし。

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