Daily Archives: 2010/05/07

Dies irae -Acta est Fabula-

まさか連休後半を潰すことになるとは思わなかった予想外の大作でしたが、さっとまとめ。

延期に延期を重ねたからっていいものができるとは限らないんだよ、ということを知らしめてしまった 2007 年版にケリを付ける完全版です。似たようなリメイクものに「素晴らしき日々」がありましたがあちらが一部ネタを流用しただけの新作であったのに対して、こちらは旧作で省かれたり、語られなかったり、適当すぎたところを充分すぎるほどに肉付けしたという意味での完全版。

プロローグや前半こそ大きな差異はないものの、中盤からのバトルや追加ルートについては新作です。なので 2007 年版をやっていると初めの方だけ纏わり付く既知感に殺されそうになりますが、道を楽しむための前座と思うのが正しい楽しみ方だと思います。

厚みを増しただけあって 1 ルートあたり 10 ~ 14 H 、それが 4 つあるから 40 H 以上とか何処の大作だっていう。

香純ルートは大筋にほぼ変更無しでボリュームを若干増やした程度だったのに、追加された螢ルート、玲愛ルートは長い長い。マリィルートは中盤以降がほぼ書き換えられたようで、ヒロインの癖に魅力に欠けているという致命的な部分がちゃんと修正されています。
旧作との違いを順に挙げると、まずはバトル部分の変更。幹部クラスということでさも強いという設定だったのに格下と大して変わらなかった三騎士が 5 割増しぐらいで強くなってます。というか強すぎ。

厨二バトルに欠かせない、詠唱も若干変更したり増えたりしてますね。設定に関しても、あやふやだったところがちゃんと補足されてるようですし。

そしてそんなやたらと強い人達含めて、黒円卓の悪役達の掘り下げがちゃんと行われてます。よくある悪い人達にだってその理由があるんだよっ的な厨二臭い物と見るかはお好みですが、少なくとも「魅力ある悪役」あってこそバトルものは面白いと思うわけで。神父やエレオノーレ、ルサルカはかなり得点上がった気がします。

あと追加キャラとして、名前だけは旧作でも出ていたけど何があったのかとは全く語られていなかったベアトリスが実に美味しいところだけを見事に持っていってくれました。もうベアトリスだけで元は取れたような気さえしてきます。

演出面では、特に強く印象的という程のものは無かったものの興を削がないよう、必要十分程度には頑張っていたかなと。あまりごちゃごちゃしても仕方ないし。

テキストはやはり癖が強いものが多く、逆にそこが魅力であり特徴でもあるので、シナリオの長さも相まって好き嫌いは結構出るタイプかと思います。面白いっちゃ面白いのだけど、流石に長く読み続けるのはちょっと疲れが。

よかったところ
厨二バトルものとして、予想以上の完全版でした
わるかったところ
香純の扱いがあまりにも酷いような気が

幾ら厨二バトルの世界観とはいえ最後はちょっと風呂敷を広げすぎかなと思いますが、そういう荒唐無稽さもこのタイプの面白さとかお約束ってやつに含まれるはず。

まとめてやるならかなりの時間と体力が必要になりますが、逆に少しずつ進めていく方が長く楽しめてお得な気がします。

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ここまで来るとただの犯罪。

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