美琴エンド、ハーレムエンドでコンプ。ハーレムエンドの分岐条件がわからなかったのでさっさと攻略頼りました。
ハーレムルートは氏の本領発揮かと思われたのに、分量的な制限なのか単に力尽きたのか、尺も短くあっさりとしていてかなり拍子抜けでした。らぶでれ並にやるかと思ったのに。
ジャンル的にはよくある、H シーン中心の抜きゲと。シナリオだってもう有ってないようなものと普通に言える程度に適当風味です。ちょっと何かありそうな流れになっても、荒れることはなくあっさり解決です。期間的には夏休み直前から夏休み明けで約一ヶ月半、当然全ての日を事細かに描写するわけはなくさっさと進みますが、それでも特に大きな話も無く H だけして時間が過ぎるのはなかなかに退屈なものがあります。
ここまで来ると普通なら、はいはい残念でしたな作品となるわけですがそうとはならないのがこの妙な変態ぶり。
おるごぅる氏がシナリオを担当した作品ではキャラの変態な言動がギャグっぽい感じで挟まったりしていることがありますが、本作では正にそれらの変態な言動をギャグじゃなくて本当にやっちゃうというのが多分、わかりやすい説明になります。エスプリの効いたギャグとしての一言なら笑えますが、いざそれをやっちゃってしかもそういう方向に突っ走ったりするとこうなるんだよというのが本作。
ある意味、おるごぅる氏のテキストセンスが好きな人なら歓喜しそうではあるけど本当に多くの人はそれについていけるのか少々疑問は残ります。主人公に数日間風呂に入るのを禁じて、垢の溜まったそれをヒロインの口で掃除させるとか本当にやる変態なシチュエーションは流石に他で見た記憶が無い。
度を越した、隔絶されたものとして客観視できる変態さではなく、いわゆる生理的嫌悪感に訴える身近な変態さがこの何とも言えない残念さ、変態さを感じるところなんでしょうかね。実に爽やかな変態ぶりです。
なので必然的に主人公含めて全キャラ変態、これはもう残念なんてものじゃなく、変態としか言いようがない。
本当に引退作になるのはまだ発売日未定のようですがが、こういう自由闊達な作品を最後にまた書きたかったんでしょうかね。氏の変態的なセンスを楽しむという意味では抑えておくべき一作だとは思います。
その他については特にコメント無しですが CG については少し。彩色スタッフの技量の問題なのか意図的な塗り分けなのか、コントラストの高低や陰の付け方が上手いのと平べったいのとが見受けられるような気がします。具体的には一部 CG だけ、往年の F&C 塗りっぽく見える。気のせいかもしれませんが F&C 塗りの方が綺麗に見えるので統一して欲しかったとこです。
- よかったところ
- 変態的過ぎて困り果てました
- わるかったところ
- ハーレムルートがやけに手抜きですが力尽きたのでしょうか
話のネタには多分なるはず。普通なのを求めるなら止めた方が良いです。
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