初恋サクラメント

オマケシナリオを終えてコンプ。オマケシナリオは H 追加になってるやつが異様なまでに手抜きというかやっつけですね。5 分で終わるんじゃないのかってぐらい。

なかひろ氏シナリオの作品は星メモに続いて 2 本目。ウザ可愛い妹はいないものの、日常会話のテンポの良さ、わかりやすい伏線を見せびらかして一枚上手を行く軽い一捻りの入れ方等にその面影を感じます。

前半の共通ルートはやや長め、ヒカリ以外の個別ルートはやや短めといったバランスでしたが、どちらかというとこれは共通ルートでフラグを立てる直前まで事を成していると思った方がよいのでしょうね。個別ルートでは最後の一押しというか、最後の一捻りだけを拝むような雰囲気です。

この時点で既に別格扱いされてしまっているヒカリはメインヒロインというだけあって一番力を入れられてます。端的に言えばヒカリゲーでしたと。

この種の実質ヒロイン一人作品はその一人が好きになれないと苦しいものがありますが、ヒカリは名前の通り眩しく真っ直ぐで、どちらかといえば大人しい印象を受ける記号なのに名前負けしない存在感を出しくれました。いやもう普通に可愛くて困る。

内容的にキリスト教的宗教観に基づくネタが色々と出てきますが、扱い方についてはかなり注意を払ってる節が伺えます。えろげ的に宗教ネタというと神道やら神話やらで決して少ないわけではないと思いますが、教義や信仰といった内面的な部分、また架空の宗教ではなくキリスト教という日本での生活上の縁は薄いものとなるとそれなりに拒絶反応を持つ人はいるようなので、そう言うのを気にするセンシティブな人は気を付けた方が良いのかもしれません。

えろげ的、いや厨二的にはやれロンギヌスの槍だ聖痕だと言葉だけが受け入れられていて、その信仰や聖書の解釈についてまで扱うのは見た覚えがありません。その意味で、物珍しさもあって面白く感じたというのは大いにあります。

お話のジャンルとしてはいわゆるアレなわけですが、最大の見せ場をちゃんと心得た盛り上げ方と予想通りのままにはさせないちょっとした捻りと伏線の巧さは素直に楽しめました。何処かで見たどころかお決まりとも言えるお話をどう新しく思わせるか、面白く見せるか、というところはやはり腕の見せ所ですね。

演出面で、雨や水面といった水まわりのエフェクトが無駄に力入ってますが、これは結構前の作品からやっていたようです。こういう部分の力はあるんですよね、紫って。

そんな底力を結集したかのようなコンフィグ画面は凡そ考えられる内容 (抜きゲ的需要のものは除く) を一通り網羅した多彩な設定が可能となっていて実に便利ですが、コンフィグ画面を開いたときに感じる雑多さを何とかしないと勿体ないです。これはデザインとかの問題なので解決はそう難しくないと思うのですが。

あとはもうちょっと画面中に補足説明が欲しいところですね。通常のゲーム画面で表示されるアイコンパレットをどうやったら非表示にできるのか、ふと思いつかなければ全然気付きませんでしたし (透明度調整で透明にしてやれば見た目は消える、というのをすぐ気付というのは酷かと思います) 。

  • よかったところ
    • ヒカリのためのヒカリゲーでした
  • わるかったところ
    • 相対的に、他のヒロインの影が薄いのは仕方ないのかな

星メモのシナリオの人とはいえ、それほど注目していたというわけでもなかったのでこの掘り出し物感はかなり嬉しいものがあります。先を読み続ける気を維持する、餌のぶら下げ感が何とも快感。

似たようなお話の作品が安易な SF とか奇跡の類に走っちゃって残念感が強かっただけに、このほんの一枚上を行く巧みな掠り具合も面白い。正にタイトル通り、初恋のサクラメントでした。

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