闇色のスノードロップス

茜&悠衣エンドと歩美グッドエンドとオマケっぽいエンドでコンプ。

最近の作品のように冒頭だけでルート確定するタイプではなく、幾つかの選択肢の組み合わせを加味しつつ分岐するちょっと懐かしい、でもビジュアルノベルといえば元々こういうものだったという気もするタイプです。

素直に選択肢セーブして辿っていけば普通にコンプできたので難しいことは無いですが、変な思い込みやミスと気付かないミスがあると詰まる可能性はあるかもしれません。

いわゆる恋愛ものと凌辱ものの二つの要素を入れることを目指した作品というのは、どちらも中途半端だったり片方しか評価されない (それも大抵は凌辱側) というオチが付きやすいものです。

つまりベースとなる部分を恋愛側にしてしまうと凌辱側は回避余裕のオマケストーリー、凌辱側をベースにしてしまうと恋愛側がただの和姦もの。どちらも半々というのはあり得ない以上、軸足をどちら側に置いてどんな話にするかをまず決めないと文字通り話になりません。

本作はタイトル通り、どちらかといえば凌辱側、もう少し正確にはいわゆる鬱ゲ的な、後味の悪さややり切れなさがメインのようです。一応、凌辱とか闇色とか何それ? と思ってしまうようなルートもあるにはありますが、全体の雰囲気としてはそちら側かなと。

危ないところで都合よく誰かが助けてくれたり一発逆転とかは無く、ただただ無力感を噛み締めたり予想通りなエンドに流れ込んだりといった「嫌な後味」を程よく味わえると思います。

というのも最近の長大傾向な作品とは違って 1 ルートはやや短めで、話が流れ始めたら後は坂道を転がり落ちるようなものなのでねちっこい嫌らしさはありません。なので凌辱側を過度に期待すると恐らく物足りないものでしょう。

対して恋愛側……といえるか微妙なので、ハッピーエンド側だとどうかというと、予想外にもちゃんと書いてるルートがあって驚きました。てっきり適当に告白してはい終了という山も谷も何も無いおざなりシナリオかと思ってたので、ちゃんと尺も取ったシナリオになっていた時点で意外というか。

さすがに全キャラで同様のクオリティってことは無いですが、1 つだけでもちょっと良いお話的なものが入っているとは思いませんでしたので。

ルートによっては三角関係になったりとか、選択肢で意外な方向に進んでくれる古き良き時代のビジュアルノベルとしては楽しめました。反面、何かで大きく抜きんでている、という領域までは至っていないのでそこが惜しいところとも言えます。

平均的な特色も無いえろげなんて別にそこらに……と思ったりしますけど、それらはそれらで「よくある学園もの」という手頃な言葉で言い表せます。しかし本作のような難しい立ち位置に立とうとしている作品だと言い表しにくく、そこがアピールしにくいポイントになってるのかなと。

  • よかったところ
    • 鬱ゲかと思ってたのに、それ以外も一応楽しめますね
  • わるかったところ
    • 雪乃の扱いが一番酷いような……

スタッフロールを見ると、外注以外は本当に数人という少数精鋭のようなので何とか生き残って欲しいところです。何処かのブランドのように初期作を黒歴史として闇に葬ったりせず……。

書き忘れてましたが同人版は未プレイです。エロ助の感想読む限り同人版の方が色々酷いお話だったように見えますが、やっぱり商業だと少しでも受け入れやすいよう弱めにするものなんですかねー。

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