晴れときどきお天気雨

水希エンドでコンプ。案外というべきなのか、割と穏やかな展開だった気がします。修羅場とか嫉妬とかの成分が無いと途端に普通に見えてくる。

全体的に見て、やはり NYAON シナリオゲーですよねと。クセのある主人公とトゲのあるヒロイン、さらに今回はヘタレ主人公に噛ませ犬ヒロイン達の嫉妬修羅場三角四角関係が大幅に増量されて大変お得な感じです。この時点でかなりプラス方向に補正が入ります。

神様が赴任してくる世界観という、普通のようで普通でない、でも説明は基本適当な感じなので、見た目は極々普通の学園ものフォーマットを取っています。が、蓋を開けてみるとそこには思い込み勘違い嫉妬の炎が隠れているというのがまた素晴らしい。

しかもそんなのはどうせ 1 ルートだけだろうと思いきや主人公が優柔不断スキルを遺憾なく発揮してくれるお陰で共通ルートの時点でそれらがしっかり入ってきます。

構成として俗に言うフラグ蹴りタイプであるため、分岐点が後のキャラほど長く共通ルートが楽しめる、つまりそれだけ振り回され絡む余地があるということで気分的には殆どそこらの個別ルート 1 つ分じゃないのかってぐらいに楽しめました。

もちろん、いつもの NYAON 振りは健在で人により好き嫌いが大きく出るキャラクタ達となっているため、キャラクタが苦痛に感じた人は共通ルートで早々に心折れることになる危険も孕んでいます。何よりもまず主人公が……というのはいつも通りありますが、ヒロインも同じぐらいに色々問題ありますね。

雰囲気としては、やはりもしらばが近いです。が、一応は王道路線寄りを選んだもしらばに比べると本作は随分と趣味に走ったというか違う道を敢えて選んだというか。終わってみると爽やかに嫉妬ゲーですよねこれと言えてしまうぐらいその印象が強い。

刃物やら往復ビンタとかの暴力的な修羅場は皆無ですが、その分言葉で責める修羅場、抱いて当たり前の嫉妬を詰め込みましたという感じ。

とはいえ本当に嫉妬しか見るべきところが無いわけでも無く、近親姦に対する真っ当な倫理観を周囲含めて持っているなずなルート、何だかんだでメインヒロインの貫禄を護った香奈恵ルート、えらく可愛らしい話にオチた水希ルート、デレがひたすら可愛い絢音ルート、と珍しく全ルートを楽しめました。

  • よかったところ
    • 嫉妬する女の子は可愛いと思うのです
  • わるかったところ
    • テンポがやや悪め、主人公の性格は仕方ないとは言えもうちょっとお手柔らかに

くすくす絵に騙されて普通の萌えゲと思って買った人はご愁傷様としか言いようが無いですが、似たような展開しか無い普通の萌えゲに飽きているなら楽しめる一作です。NYAON シナリオゲー初心者には勧めにくいですが、どういう作風の人か理解して買うのであれば楽しめるはず。

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