夏空のペルセウス(3)

透香エンドでコンプ。やはりこう来たかーって意味では大きな驚きは無いのだけど、内容が内容だけに一番重要なところを持っていって纏めたかなと。透香に関しては、「攻める」というより「纏める」お話というイメージがします。

比較的プレーが遅い自分が、珍しく音声を最後まで聞いていてもこの連休中にコンプしたところからもやはり最近の作品と比して「短い」という指摘は概ね正しいのでしょう。しかしお話を面白くするのは長短よりもその密度だったり、残る読了感だったりで、かけた時間の長短のみで決まるものでは無いはずです (とあえて言っておく)。

分岐構造としては非常に単純で、キャラ紹介的な共通パートの後の選択肢 1 つのみ。むしろ選択肢無しという可能性すらありそうでしたが。

個別シナリオに入ると、まるであのルート分岐の選択肢が重大な人生の転機であったが如く振る舞い流れていきます。そして何事も短期決戦、うだうだ悩むだけの日常や間延びするだけの日常なんて余計なものは無し。悩む、決める、行動する、後々のネタ振り、等のように一つ一つのシーンにきちんと意味と進捗があります。

確かに広がりを持たせられる題材ではありますが、あえてシンプルに、あえてストレートに、テーマがよく目立つように。少なくとも、足りないシーンや内容があったとは思いません。

ただ、その反動なのかそういう戦略なのか、旧作や他作と比べても大増量と言って良い程に H シーンの尺は長いです。

これだけ長いと流石に眠い……というのがいつもの印象なのですが、不思議とそういうことは殆ど無く。確かに描写は濃いし、CG はえろいし、といったありがちな理由も思い浮かぶのですが、それだけともちょっと思えない。いやいや、いくら信者補正とは言えこれはないない、とよくよく注意してみると、いわゆる嬌声のみの台詞が多くありません。

もっと正確には、嬌声のみの台詞もあるもののその直後か 2 つ後には何らかの単語を含んだ台詞が続くことに気付きました。確かに眠い H シーンって台詞は変わり映えの無い (そして上手くも無い) 嬌声だけ、情景描写は地の文で少々、実況してくれるのもあるけど一部だけ、とかの要素があるような気がします。意図してのものなのかはわかりませんが、たとえ嬌声でも途中に言葉があり、会話が成立すると集中力というのは変わるのかな、と。

あと H シーンといえば、蝉の鳴き声「だけ」を BGM に畳の上で、という演出は実に実りらしくて素晴らしい。曲を流すだけが BGM ではない、という好例ですね。そして何より風流です。

CG は前に触れたとおり、やはり液体表現の美しさが際立つ感じ。構図というかポーズ的に、おっぱいをしっかり掴んでる CG がやたらと多いというか毎度しっかり掴んでるというか。あと、谷間に液体が溜まっていたりするのも良いと思います。

キャラクタに関しては、一番人気な恋の圧勝を想定してたもののダークホースあやめが予想外に健闘という印象です、自分の好み的に。

全般的に関わってくれる恋は可愛いしシナリオも好みだし、何も問題は無いのですが実は物凄く理性的で冷静なキャラなんですよね。そこは減点対象では無いのだけど、シナリオで受けた印象でいうとやっぱりあやめかなあと。ああいうお話とキャラは大好きです。

  • よかったところ
    • 連休中にコンプできるお手軽さと自分好みのお話
  • わるかったところ
    • 特に不満無しですが、希望という意味ではもういっそ森羅にボイスあってもいいんじゃあ、という気がしなくもない

信者補正が多いに掛かってるのは認めますが、単純に好みのお話というポイントを突かれるとどうしても弱いです。

この手の、万人受けは狙えそうに無いから本命を立てた上での扱い的な、「攻める」姿勢のお話ってあったとしても 1 作品 1 つが限度。攻めると何処か傷つき、何処か痛むものですから無理は言えません。が、夏ペルはむしろそういう痛みこそ必要とばかりに攻めてくれたのが実に気持ちいいのです。

もっと普通に言い直すと、ちょっと面倒ありげなヒロインとらぶらぶちゅっちゅする作品、てことにしときます。

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