杏エンド、奏菜エンド、雪花エンド、おまけとか回収してコンプ。
妹はどうせ適当なところに落ち着くんだろうという先入観があったので、ちゃんと幽霊を絡ませてきたのはちょっと意外。だけどやや普通かな。
奏菜は割と根本的なところを突いてますね。ポイントは良いのだけど思ったよりもあっさりと解決してしまうのがちょっと。
雪花は確かに一番人気というだけはあるのか、流れは確かにいいし面白かったです。
ラストの締め、幽霊と人間の在り方については結局こういう感じってことでいいんじゃないかなーと。
ということでさらっとまとめ。
シナリオのボリュームとしてはやや短め。その分、主要な部分だけに特化してるとも言えます。とはいえ、シナリオの切っ掛けに当たる事象とか解決に至る過程がどうもしっくりこないのが残念。前作は短い中でも上手くキャラクタの深みと過去を描いて解決に導いていたと思うのですが、今回はやや拙速さを感じました。
バッドエンドをちゃんと用意したり、そもそもご都合で完全なハッピーエンドと受け取って良いのか微妙なところがあったりするのは前作譲りといった感じで良いところです。
この手の人外ものはどうもいちいち甘いというか逃げを打つ傾向があるので、幽霊は幽霊、人間は人間、ときっちりしてるのは何気に重く、また何気に大切なことです。
ED リスト (& ED 再生) を兼ねる栞モードでは、それぞれのキャラや ED をイメージした花とその解説があるのは、前作のタロットっぽくて良い小ネタでした。
BGM は優しい曲調のものが多く、この辺のイメージとシナリオの雰囲気で優しい作風というのが出てくるんですかね。
- よかったところ
- 幽霊の混じる学園から死生観を引っ張る着眼点は面白い
- わるかったところ
- もう少し説得力のある切っ掛けとか解決の糸口みたいなのが欲しいですね
部分部分では確かに良いところがあるのだけど、この雰囲気に上手く入っていけないとちょっと辛いかなと。見た目が普通の学園ものだけに、もうちょっと変わったところがよく出てる方が好みってのもありそうですが。
普通の萌えゲの皮を被りすぎてるのかな……エンドの後味とかみるに、普通の萌えゲってこともないのだけど。