ゴールデンタイム (1)

最近のラノベとか「殆ど読んでいない」にカテゴライズされて然るべき程度にしか読んでないので、ラノベと言われたら思いつくのはどうも偏見に塗れてます。

つまり、主人公の一人称で、何故か可愛い妹がいて、周りにはツンデレ美少女がいて、お約束のようにあざといエロやおっぱいがあって、ある意味先人達がしっかり踏み固めてきた王道ポイントをしっかり抑えたテンプレありき。要素に幾つかのプラスマイナスは当然あるにせよ、エロを抑えるのは基本。

そして話の構造は、それこそ絵本童話の如くわかりやすく丁寧に。技巧的な修辞や構成は好まれない。

……というような、偏見で作られたラノベじゃないことに素直に驚くと同時に安心しました。もちろんこんなイメージを逆手にとって逆張りという手も有るわけですけど。……にしたって、ねえ。

いやまさか、本文にイラストページ無しとか何なんでしょう。読みやすさという点では正直助かりましたけど、ラノベとしてこれで良いのか。口絵程度の挿絵は一応あったものの。

ただそれらはシーンに合わせた絵でも無いので誰が誰やら、というか多分レベルで絵とキャラを推測することに (冒頭のカラーピンナップにはちゃんとキャラ紹介的になってましたが、ピンナップは読み終わってから見る派なのです)。

読み終わってから、すっかり忘れていた表紙の女の子って誰だっけとか考えるまでも無く一人しかいない。あー、うん、なるほ、ど……。テキストからの勝手に作ってしまったイメージと、表紙絵での答え合わせって何か物凄く新鮮ですね。

画風も相まってイメージより相当幼く見えますが、よくよく見ると氏の描くキャラにしては大人目に見えるのも確かであり、となかなか合ってるとも外れてるとも言い切れないこの感じ。

こういう、予想してなかった方面での面白味があったのが一番の驚きであり収穫だったような。

内容の方はまだまだプロローグ的なネタ振りのみ、ですがそれだけに続きが気になるものでさくっと既刊全ての確保を即日決意させるだけの面白さがありました。この、先が読めるようでいて不確定要素が多すぎて読みにくくさせる配置は好みです。

コメントを残す