Daily Archives: 2014/01/19

約1.5万円でRetinaなサブディスプレイをお迎えまでの覚え書き

きっかけは 12 月の頭についったで見かけたこちらの post 。

そこそこの解像度のあるサブディスプレイが欲しい、だけどフル HD 以上の解像度を要求すればでかくなる、かといって小型のもので手を打とうとすると USB 接続だわクソみたいな解像度のくせに数万はするわ、と当該サイトの冒頭に書かれている境遇とまんま同じ。やっぱり同じことを思ってる人はいるんですねー。ということで早速、真似しようとしたお話です。

DisplayPort 変換アダプタ

まず、DisplayPort で接続するために使用するアダプタが入手困難でした。AbuseMark で販売されている HIKARISOFT 製のものは再入荷予定日が書かれているものの、人気なのか数が少ないのか再入荷予定日の度に SOLD OUT 。

とはいえ同様のものは海外に結構あるようで、ebay とかで買えるようです。が、$60 とか $80 とか割といいお値段。ちゃんと Web サイトを作ってるとのこだと iPad 3/4 RETINA LCD display interface board がよさげでしたが $99 て。

件のサイトの人も買った HIKARISOFT のは 3500 円 + 送料 420 円、これだけ差があるなら素直に買えるのを待ちますということで待って買えたのが 1 月の頭。

Retina ディスプレイ(LP097QX1)が届くまでのドキドキ

アダプタが買えたら次は肝心のディスプレイ本体。ebay や Ali express の他の業者で安いところは結構あるようです。でも送料含めると $80 で大差なし、なら同じでいいやと例示されてる深圳の業者で購入。過去に日本人が何人も買ってるようですので、「赤信号みんなで渡れば怖くない」理論も勿論あります。

本体 64.00 USD 、送料 18.07 USD で合計 82.07 USD 。VISA には 8770 円で決済されてました。

Ali express は見た目、欧米の業者を思わせるような小綺麗さですがその筋では有名な中国の海外向け EC モールです。いわば「中国の (海外向け) 楽天市場」と。凄い、不安要素しか浮かばないこの字面。

一応、信頼性に難があると思われるのは想定済みなのかトラブルの多さを見越してるのか、Ali express はエスクローサービスが標準となってるので問題があれば粘り強く交渉することで返金されるらしいです。らしい、て。

などなど、さすが中国らしい一面はあるものの今回の業者はそこそこ評価は高いし、割と楽観視してました。

決済確認後に発送メールが届き Ali express で運輸業者と荷物の追跡番号を確認。運輸業者である SF express のサイトで追跡番号を入れてみるも追跡結果表示無し。念のため中文サイトでも確認しましたがやはり同じ。まあ、発送当日は反映されていないのは日本の業者でもよくあることなので大して気にはしてませんでした。

が、翌日もその翌日もそのまた翌々日になっても輸送状況が一切出ない。特にトラブルなくとも一週間程度はかかるものだというのはわかっていますがそれとこれはまた別。追跡番号を入れても追跡できないってどうなんでしょう。番号自体にエラーがあるのか、登録されてないのか、輸送中なのか、といった情報が何も出ないんじゃ何の役にも立ちません。というか意味あるのかこれ。

SF express は日本にもちゃんとオフィスと問い合わせ窓口を持っているようなので、電話を掛けてはみたもののあいにく日曜祝日はお休みと。じゃあ平日の昼ならどうだ、と掛けてみても回線数が少ないのか繋がらず。

ここまでで発送から 5 日経過、そろそろ日本に着いていてもおかしくはないはずと思っていた 1/14 に、委託を受けたと思われる西武運輸の不在票が入ってました。なんでまた西武運輸……? というのも謎ですけど、とりあえず再配達 (Web からできないので電話のみ) して貰って無事受け取りました。

丁度週末と連休が重なったので見た目日数を要しただけ、だとは思います。が、SF express のサイトで何も出なかったのはやはり謎です。ちなみに、不在で持ち帰られていた 1/15 は荷受人不在表示がやっと出たのですが、それ以降はまた元のように何も表示されない結果に。

DPケーブルのマイナーぶり

よく投げ売りされてるノーブランド HDMI ケーブルみたいに安いのが日本橋にでもあるだろと慢心していたのですが、どうやら世間では DP 接続するのは相当マイナーらしく、難波の地図ハード館でさえ 1 種だけ展示、他の PC パーツショップだと展示すら無いと惨憺たる有様でした。

どうせタブレット用のスタンドも買おうと思ってたのでこれはもう素直に尼で注文。ケーブルは無難に ELECOM の CAC-DP20BK 、スタンドは Anker のタブレット用スタンド。スタンドはサンワのものがほぼ同形状、同価格帯でありましたがこっちの方がアルミ製でよさげなので。ケーブルが 2263 円、スタンドが 1199 円、合わせて 3462 円。

電源の確保

とりあえず動作確認としてざっくり繋いでみたらあっさり画面が映り、特に問題も無かったので本格設置へ。

微妙に貴重な USB ポートを電源のためだけにこれに使うのも勿体ないですし、今のリビジョンの DP 変換アダプタは USB ホストが無くても問題ないようなので、iPhone 付属 AC アダプタで電源供給させようとしたらバックライトがちらちらしてダメでした。650 mA 出力の AC アダプタも同じ。本体からハブ経由で繋いでみてもやはり同じなので、電流が足りないのでしょう。

2A 供給できるアダプタならどうだとモバイルルータ付属のやつを使ったら安定、と解決してからサイトをよくよくみてみると 1.35 A 必要って赤字で書いてました。いやそれ、USB で流していい電流なのかと。

結局、こんなこともあろうかとと数年前に地図で投げ売りされていたセルフパワー対応の 7 ポートハブを電源供給用に。余裕があるなら素直に USB ポート消費するのが一番良いと思います。

基板の固定

オーソドックスな方法は素直に液晶の裏面に貼り付けることになるのでしょうけど、DP ケーブル自体の取り回しの悪さと基板にコネクタが水平に設置されているということからして、下手に固定すると物凄く扱いにくくなりそうなんですよね。

ということで結局、基板は剥き出しのままです。フレキケーブルをぷらぷらさせるのは流石に傷みそうなので、少し余裕を持たせてメンディングテープで液晶裏に貼り付けて固定はさせてますが。何かいい手が有ると良いのですが。

ガワの必要性?

iPad3 のガワを調達すればいいんじゃね? と安易に考えていましたが、実際やるならそこそこお金が掛かる上に、DP 接続やら USB 接続やらのコネクタの処理をどうにかする必要があります。

剥き出しで使う場合、バックライトの光が端っこから漏れているのが気にならないといえば嘘になりますが、使う分には別にいいやと思い始めてるのが現在の状況です。まあ面倒臭そうですし。

DPI 仮想化によるスケーリング

Win 8.1 で Per-Monitor DPI が有効な場合、OS が適当にモニタ毎にそれっぽいスケーリングを自動適用してくれるので「文字が小さくて読めない」はあまり起きないようです (微妙な言い回し) 。Per-Monitor DPI 対応な WPF アプリなら自前でスケーリングして、ボケたりもしないらしいですが WPF アプリ自体がレアキャラですね。

タスクマネージャとリモートデスクトップのウィンドウは何故か DPI 仮想化の適用外らしく、メインモニタと同じ 100 % 時のサイズ (=文字が小さくなる) になります。IE は Web 表示部分だけはスケーリング、タブやコントロール部分は 100% 時のサイズというちぐはぐな感じに。作りの問題なのでしょうけど、やはりまだまだ Hi DPI ディスプレイをメインにするにはちょっと問題ありそうな感じです。

とはいえ他のソフトは見た感じ、きちんとスケーリングされるのでサブディスプレイとしてならまず問題にはならないかと思います。どうせなら、アプリ毎にスケーリング適用の可否を設定できると良いのですが。

Retina がどれぐらい広いかというと、WUXGA で開いているリモートデスクトップのウィンドウがこのぐらいのサイズになる広さ。

スケーリング無しの場合

一応、解像度は選べますが当然ボケますのでネイティブの解像度で使うべきですね。
画面の解像度

実は最強のモバイル外部ディスプレイ

ディスプレイ本体はぺらぺらといっていい程の薄さ、WUXGA を上回る高解像度、必要なアダプタ基板もスタンドも小型、で実はこれって最強のモバイル外部ディスプレイなのでは? と思ったのも一瞬、DP ポートなんて MBA ぐらいにしか載ってねえよ! という現実に思い至りました。

窓タブレットも外部出力は micro HDMI ですし、DP は本当にマイナー扱いですね……。

使い道

とりあえず TVTest や艦これ司令部室の置き場に丁度良い感じです。

あと使ってみて案外便利だったのが、ストアアプリ用のディスプレイにしてしまうことです。乗り換え検索とか天気予報といった単機能なストアアプリは意外と利便性が高いものの、デスクトップ PC で使ってるとやはり使い勝手がいまいちよろしくない。

その点サブディスプレイであれば常時表示しっぱなしにできるし、邪魔にもならないのでこれはこれでアリかなと思いました。

明るすぎ問題

[box title=”輝度調整について” style=”soft” box_color=”#3c3bca” radius=”20″]HIKARISOFT 製の変換アダプタについては、ファームウェアのアップデートにより輝度調整が可能になりました。現在販売されているものは対応版が適用されているようです。よって以下の記述は輝度調整非対応時のものとなります。[/box]

これは完全に盲点でした。

現状の DP 変換アダプタでは明るさ調整ができないので、バックライトが物凄く明るいです。多分最大輝度で点灯してるんじゃないかと言うぐらいに。さすがにこの明るさは有害です。

手っ取り早く何とかする方法はと考えて、すっかり忘れていた GPU のドライバによる画質調整がありました。

NVIDIAコントロールパネル

明るさを限界まで下げれば目に痛いほどの明るさは収まってくれましたが、その分、階調表現も落ちて見えづらくなるので、明るさと見栄えのバランスをどう取るかが悩ましいところです。

アンチグレアな保護フィルムを貼る手も考えましたけど、透過率を求められる商品で減光に何処まで期待できるのやら。

その他の使い勝手

PC 本体を落とした場合、画面は何も表示されない状態にはなるもののバックライトの電源は入ったままです。ということで、バックライトの電源断方法が基板にあるクソ小っこいボタンになります。

しかもこのボタン、DP ケーブルと USB ケーブルに挟まれる位置だなんて全く使い勝手を考えていないというか気に入らないなら自分で何とかしろという強い意志を感じます。慣れれば割と平気になりますけど、この使い勝手の悪さは仕方ないとこですね。もっと良さげな変換基板があればいいのですが。

何にせよ、ほんの 1.5 万程度で買えるサブディスプレイとしては大変便利です。2 つめが欲しくなったりもしますが、このために DP ポートを消費すると考えるとちょっと微妙な感じはしますね。

Bookmark 2014/01/19

日本人は出張先でぜいたくしない それより休みを所望する

贅沢するほど余裕が無いって事じゃ。