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12の月のイヴ(7)

改めて終盤をもう一度プレーしてました。睡眠時間削りすぎで眠気に悩まされてましたし。

いつも通り、いつもの実りらしい作風です。前作、夏ペルはコンパクトに纏まってはいたもののどうしても性急な印象を受ける面があったのですが、今回は幼なじみ設定とシナリオ構成で上手くワンクッションを作った感じ。

みずかと杏鈴のルートで描かれるのは由紀に対する示唆であり、それは同時にプレーヤに対してもテーマの提示となっているのは分かりやすくて良いです。決して、意味のない踏み台でも、ただの前段ではないと。

一方で、一見必要ではないかと思われてしまいそうなところは大胆なまでに削っています。これはそういうもの、それの理屈や意味を語ることに必要性がないという判断でしょう。実際、何か語られたところで印象が大きく変わるとも思えませんし「そういうもの」の存在は今更感がありますし。

ただ少し、現実的な部分との兼ね合いで実感を伴いやすい部分に関しては、雰囲気ゲー的な意味で「それっぽさ」をもう少し演出するための何かが欲しいかなと。サブキャラがその辺を担っているのは勿論分かるのですが、少し大雑把かなと。

お話については、何となく話の筋は途中途中で見当が付きそうな感じですし、意外性を求めるものでもキャラゲー的なノリでも無いし、万人向けではない (“minori” なだけに) のですけど、夏ペルの時よりは「実りっぽさ」が増して帰ってきた感じがしました。

キャラ的には、ストレートにみずかかなあ……と体験版時点では思っていたものの、杏鈴ちゃんが予想外に可愛らしい。物凄く複雑で繊細で、とにかく面倒くさい女の子って可愛いですよね。杏鈴ちゃんルート、抱える根深いコンプレックスに纏わるお話として心に残るものでした。

みずかは、まさかの定番通りな展開でどうしたものかと思ったもののちょっと捻りもあり、ちゃんとハッピーエンド的で導入部としてこういうのを狙ったのかなと。

由紀はもう、色々とあったのだけどやはり一番印象的だったのは、みんな大好きなあの展開というかネタというかジャンルを、この場合において正しい選択ではなかったと否定したところ。もちろん否定したのはこのお話に於いてのものなのだけど、膨らませると色々と気になるキーワードもあったし、それ自体を暗に否定しているようにも読めなくもない。これはトゲとか毒と言うほどはっきりしたものではないのだけど、魚の小骨のように気になる刺さり方をするなあと。

こういう微妙な刺さり方をするのって何か気持ちいいですよね、ということでこういうネタの仕込み方自体が凄く好きです。他じゃまず見かけなさそうだし。

下手な抜きゲよりずっと丁寧に作られてるエロ方面、今回はどうも変態方面に手を伸ばした感じがして大変よろしいと思います。胸は毎度毎度しつこいぐらいに揉むわ掴むわ挟むわ、年頃の娘さんが言っていい言葉じゃないよねそれ的なものが頻繁に。

CG の彩色はいつもの、光源を強調したあれですね。汁表現も相変わらず美しいのだけど、もうちょっと白濁感があった方が好みですね。ちょっと透明過ぎるというか。

  • よかったところ
    • いつもの実りなのだけど、より実りっぽさが増して帰ってきました
  • わるかったところ
    • 残念というか気になったのは、由紀の名字の漢字間違いが数カ所あったところ。ただの誤変換でしょうけど、名字でやられると凄く目立つというか気になりますね

ちなみにいうまでも無く、好きなブランドということでどうしても贔屓目に見てしまうのは否めません。しかし、実りっぽいシナリオで、さらに無駄にえろいよと考えると凄くお得っぽいので次作が出るぐらいには売れて欲しいと願うところです。

Bookmark 2014/02/06

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