Tag Archives: 天使のいない 12 月

天使のいない 12 月

ブランド: Leaf
昨日の続きでしのぶエンド。エンディングとその過程は一番好きかも。一度受け入れてしまえばそれほどアレなキャラでもなく、むしろそこが萌えるポイントとまで思えるようになりました。
で、未読テキストも潰してコンプ。総じてみると、淡々とした雰囲気ゲーの類に近いです。山と谷があると言っても精々砂山と側溝程度のもの。いつもならすぐに飽きてます。主人公も DQN 風味だし。それでも飽きや怠さを感じずにこの世界に浸ることを楽しめたのは CG ワークの良さでもなければキャラクタ達のアレな個性でもなく、全編通して横たわる雰囲気です。厭世や退廃を気取り、客観的にそれを自覚してまたループ。そこへお約束のように挟まるテーマ。テーマなんていっても、作品中で一番出てくる単語が「バカ」と「セックス」ですから色んな意味で終わってます。
なら雰囲気だけかというとそうでもなく。これでもかと客に全く媚びようとしない姿が捻くれていて好きです。えろげ的じゃないけどえろげでないとできそうにない、アンバランスな作風は嫌いじゃないので。妹や双子やメイドや巫女や義母や幼馴染みが大量に湧いてくるのにも飽きました。
葉の作品でなければ、そして原画が違えば歯牙にも掛からない作品だったかもしれません。でもだからこそ、葉が出したというところに面白さを見いだしたいとも思うのです。惜しむらくは書きたかったと思われるものの全てを書ききることができなかった事でしょうか。
あとどうでもよいことですが。葉はいつの間にあれほど見事な汁表現の技量を身につけていたんでしょう。陰影といい不透明感といい、見事の一言につきます。逆に立ち絵やイベント CG でしばしば見られた身体と掌の大きさのアンバランスさはちと残念。
何にしろ、少なくとも葉っぱだけあって作品としても商品としても一定以上のクオリティを保っていました。途中分岐のエンド (一般的にはバッドエンドと呼ばれそうですがこの作品ではこっちの方がむしろハッピーエンドのような) もある程度は揃っていて楽しめましたし、発売から一ヶ月近く経とうとしていても目立ったバグは勿論、修正パッチも提供されてません。できればこれっきりでなく、忘れた頃にでももう一度こんな捻くれた作品を出して欲しいかなと思います。

天使のいない 12 月

ブランド: Leaf
今日はまず真帆エンド。これまで殆ど接点が無かったため、ただのオマケキャラかと思ってました。多少、極端に思えるところはあっても「明るく元気で可愛い後輩」という非常にマトモなキャラクタです。お話はコバルト文庫作品の登場人物でも言いそうにない思春期の少女的理想像と現実との乖離で思い悩んで云々な、昔どこかで読んだ気のする青臭いネタが中心でした。見飽きるぐらいに揃いも揃ってセックスセックス連呼してるんですからこういうネタもあるだろうなという予感はありました。
長々と引っ張ってくれましたがお話は気に入ってます。くっつくよりも離れる方がお話として好きだというのもあるかもしれません。主人公のキャラがこれまでと少し変わっているとか、主人公と透子の関係に真帆があっさり気付いた事を示す描写が無いとかといったあたりはちょい気になりました。
次に透子エンド。この作品のきっかけでもあり、全てのシナリオでそこそこ関わり合いをもつ娘さん。このシナリオはこれまでの個別キャラシナリオに含まれる透子との話と根元は同じなのではないかと。拗れた原因、求めるものの相違、そして結局行き着く先はこれまで断片的に描かれていたのとそう変わらないもののように感じました。敢えて言うなら "すっきり" の度合いぐらい。
最後はしーぽん、ではなくしーちゃんことしのぶ。ルート確定して少し進んだあたりまで。
透子に対する愛情に多少の歪みはあってもその立ち位置や振る舞いは常に常識という名の線の内側であり、ある意味真帆以上にまともなキャラクタだという先入観がありました。それだけに、あっさりその線を越えられてしまった事に驚きました。本当にマトモなキャラクタがいないというか……嫌な記号や属性を付けることを楽しんでるかのような気すらします。いや、変とかアレなキャラ自体は私も好きですが、その記号や属性を付けただけで満足してシナリオに生かすことやより深く書き込む努力が省かれているかのような扱いが嫌なのです。どうせやるならきちんとやれと。

天使のいない 12 月

ブランド: Leaf
枯葉の作品、それも東京チームの作品に興味持つなんて思いもしませんでした。葉の作品をプレーするなんて、痕リニューアル以来です。久々に聞いたロゴ表示時の SE にもちょっと懐かしいものがありました。
適当にやっていたら何故か最初はサブキャラの雪緒エンド。ツインテールの癖に主人公の抱く第一印象が「この女、狂ってる」といういい感じに壊れた娘さんです。うじうじと進むようでいて進まない展開を適当に見つつ、そうなるんだろうなあと思った通りにエンディングを迎えました。
氏ねとか死ぬとか言っているのにそれを体現しようとする存在には恐怖を抱く、主人公がまさかそんな普通の反応をするとは思わなかったためこれは少し意外でした。この「死ぬ死ぬ言ってる人に限ってなかなか死なない」「実感するのを嫌悪する」という偏見的なイメージもまた、雑誌とかで散々言っていた "リアリティ" に含まれるのだとしたらちょっと皮肉的です。しかし、まかり間違ってもそんなことは無いと断言できてしまうのがこの作品の主人公の成せる業。
基本はどの作品にも一人はいそうな娘さんです。いわばカレーに付く福神漬、寿司に付く紅生姜のようなもの。バックグラウンドが不足気味でも、変とか危うさを抱くキャラは好きなので許容範囲内です。ちょくちょく出てきていたので絡むのを期待してたのに、あっさり透子を舞台から下ろしてしまったのはちょっと狡いかなと思いました。
次に途中分岐で明日菜さん。この人も色々とアレな人です。ラストのあたりは結局、好きに想像するにしても中途半端さが漂う感じでした。棘のある言葉なんてそこら中で使ってるのだから、僅かでも棘を忍ばせてより不安定な結末とした方が私は好み。
今のところ、当初の予想よりは面白いです。短いと聞いてましたが、私のペースで一人 2 ~ 3 時間ほどでした。主人公の口癖が「やれやれ」だったらほぼそのまま「罪囚」の主人公みたいだとか、登場人物がセックスセックス連呼しすぎだとか人を選びそうな要素はありますけども。
ただ一つ気になるのは。もしかして、残りキャラも今日クリアした二人のようなアレとかソレといった代名詞が付きそうなキャラクタなんでしょうか。嫌いじゃなくても、流石に全員が全員このパターンつーのは……。