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紅蓮に染まる銀のロザリオ

ブランド: HARDCOVER
コンプ。予想通りにシナリオは一本道。オチは……予想の範疇を越えませんでした。ていうかあからさまに怪しいキャラがそのまま真犯人でしたってどういうギャグですか。最低限のミスディレクションも無いお話しをミステリーだの推理サスペンスだのの範疇に含めるのは物凄く問題あるように思うのですが。推理と呼べるほどの推理もないし、シベリア超特急並みのどんでん返しもないのでお話しには敢えて突っ込みません。
タイプとしては主人公二人のザッピング形式ノベル。視点変更は手作業ですので、片方で進まなくなったら切り替えというプレースタイルになります。ちなみにフルボイスとなっていますが各視点で自分自身の声はありません。
ジャンルはもう黴が生えて久しい探偵もの。もちろんヒロイン役は学生で、何故か探偵が部活の顧問だったりするアレです。たまに判定の厳しい画面クリックによる捜査シーン、いつの間にか殆ど見かけなくなった選択肢ベースの会話 (「xxx について尋ねる」とかの選択肢が出るやつですね) など、10 年前を思い起こすような古臭いゲームデザインです。いや実に懐かしい。
さらにデス様の方がまだ面白い気がする、土竜叩き系のガンシューティングなんてミニゲームまであります。ただでさえ微妙なのに、これがもうトドメを刺してしまった感抜群です。やっつけに作るぐらいなら入れなきゃ良いのに。
H シーンは探偵の方がサブキャラ食い散らかし、ヒロインの方はレズられまくりというこれまた何処かで見た気のするパターン。君らはみんな発情期なんだね大変だねと生暖かく見守りたくなるような脈絡の無さはともかく、もう少しこう面白くするとかえろげっぽくするというちょっとした気遣いがどうしてできませんかね。先述したように各視点の主人公の声は無し。となると探偵の方はともかく、肝心のヒロインの方が声無しというなかなか斬新なシーンが拝めます。別に嬌声聞きたい訳じゃありませんが、何もないというのもそれはそれで不満という繊細なオタ心を理解してください。
そんな諸問題はさておき、何よりも全体的に漂うやっつけ感が許せません。
F&C がちゃんと本気になればもっと面白く、いやせめて雰囲気だけでも良いものができたはずです。なのにシステム、背景、CG に至るまで全てが中途半端でやっつけ仕事。今の F&C が本気になるのは Pia キャロだけなのでしょうか (G.O. を見る限りそれもどうかと思いますが) 。
コンプ後のオマケなんて素敵なことにCG モードのみ。一体いつのえろげだよってぐらいのシンプルさです。システム上実装が困難だった SchoolDays じゃあるまいし、ノベルもので回想とか音楽モードとか付けるのってそんなに手間なんでしょうか。
一応本作は曲芸との初コラボ作品という位置づけです。といっても曲芸は劣化七尾な原画を供給したのみで企画原案は F&C 。どうせなら全体的な総括も断腸任せにした方が良かったのでは。色々とアレな言われ方をしてますが、断腸は見てくれを取り繕う巧さには長けていると私は思ってます。

よかったところ
懐かしさを感じるような、古臭いゲームデザイン
わるかったところ
F&C の本気が全く感じられないところ

シナリオの人は ADAM や L’heure Bleue を書いた人らしいです。本作も同様にワゴン逝きになる確率高めですので、3980 あたりになれば買っても良いかもしれません。古くさい探偵ものをやりたい気分であれば、ですが。

紅蓮に染まる銀のロザリオ

ブランド: HARDCOVER
これどこの五郎と音美?
まあ正直そんな往年の名作の息使いを感じさせるモノを期待していたんですがね。全体に漂う古くさい雰囲気通りに、典型的な女性キャラ食い散らかし放題だけど本当に大切なのは実はメインヒロイン一人だけなんだよ展開。ただ単に古くさいだけじゃなく、そこはかとなく危ないオーラも出てます。だが心配のしすぎではないか、てことはありません。
ザッピングで進める探偵モノ、画面クリック方式の調査パート、情緒も後腐れもないサブキャラとの H 、と黴が生えてそうなぐらいに古くさい要素満載です。10 年前、いや 15 年前あたりの作風でしょうか。
過ぎ去った時間ほど輝いて見えるもので、この懐古の情に堪えない雰囲気はいたく好みです。しかし悲しいことに、ただ古いだけじゃもう駄目なんです。故きを温ね、新しきを知らなければなりません。
というかですね、そろそろ学習しようよ。