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群青の空を越えて

ブランド: light
グランドルートでコンプ。これまた、演出と評すべきかただの逃避と貶すべきか判断に迷う締め方をしてくれたもんです。ここまで描いておいて、まさか迷いが生じたとは思いたくありませんので賛否分かれることを承知の上で選んだと解釈しときます。
評判通りというか評判以上にえろげじゃないえろげ、一言で言えばイロモノえろげでした。萌えに非ずはヲタ向け商品に非ず、萌えこそ正義と言わんばかりの空気が漂うこの時期だからこそ、その異色っぷりが余計に目立ちます。後にも先にも、マニュアルの参考文献欄に「ミリタリーバランス」だの「航空管制マニュアル」だのが並ぶえろげなんてそうそう出ないでしょう (一応突っ込むと、参考文献を書くなら書名と出版社だけでなく著者・編者、そして ISBN か ISSN ぐらい書くのが常識かと思います) 。架空戦記物なんて一歩間違えば説教臭いと叩かれるわトンデモ認定されるわで評価散々、しかも商品寿命が異常なまでに短いえろげとあっては即ワゴン行きになってもおかしくありません。よくこの企画を通したと感心半分、呆れ半分な作品はたまに見かけますがここまでやっちゃってるのは相当珍しいはずです。
お話しは関東と関西で内戦状態の日本を舞台にした負け戦もの。この時点でトンデモすぎるわっ、という第一印象を抱くのは極めて正常な反応です。その意義や背景については話を追う毎に見えていくという構図を取っています。つまり経済論やら何やらを頭に出しておきながらその詳細は後回し。設定にトンデモ臭があると自然と文章もそういうものに見え、予備知識の薄い時点で大風呂敷を広げるとただの脳内電波垂れ流しと取られる危うさがあるのでこの判断は正解だったと思います。しかし逆にそこが、根本的な設定――東西で戦争をする理由、学生達が戦争に走る理由を見えにくくもしています。まずは「そういう設定」と思いこむ寛容さは必要かと。
戦場を舞台にした恋愛ものでも反戦的青春ジュブナイルでもなく、架空戦記な世界で青春しつつ理想を掲げて歩む若者は格好良いね、なお話しでした。恋愛面に関してはやや刹那的。しかし、明日をもしれない命という反則的な開き直りがそこに説得力を持たせています。作中の雰囲気も、重苦しいとまではいかなくても常に目前に迫った終わりを意識したものですし。
シリアスなシナリオに水を差す誤字脱字の類は一部シナリオでやや多め。音声との食い違いも一部あり。テキストの読み返しは大変でしょうがもうひと頑張り欲しかったですね。
テキストは読みやすい方です。余所なら分割すると思われる長台詞や、不要とも思える場所での三点リーダの多用がやや気になった程度。物書きなら「間」は三点リーダではなく行間で表現してださいとか思っちゃいますがこれも拘りでしょうか。
音声は主人公から脇役に至るまで文字通りのフルボイスです。このテキスト量でフルボイスができるのは F&C か葉ぐらいしか無いかと思ってました。声優が 18 人も関わるえろげをまさか light が出せるとは。
声と言えば若菜役の榊原ゆいの声って、一声聞いただけでヒロインなんだなとわかるぐらいヒロイン映えする声です。あまり注目してなかったので気付きませんでした。
などと声まで気に入るのですから当然、キャラクタも若菜が一番でした。ありがちなメインヒロイン (そもそも早狩氏はそういうキャラを作りたがりませんが) の枠などに収まらず、全編通して強烈にその存在感を発揮しています。美味しいところを取りすぎってぐらいに。また僕夏と同じく、小っ恥ずかしい乳繰り合いも見事。普通メインヒロインに言わせるかそれをっなやり取りを平然と、しかし丁寧に描いていく様は流石の一言に尽きます。
初回特典の冊子内容は声優 (主人公と若菜) と開発スタッフとの座談会、書き下ろしイラスト、本編開始時点での勢力配置図など。このうち、勢力配置図ぐらいはマニュアル中にあっても良かったと思います。作中では地名だけなので、地理に明るい人でないと流動的な状勢図がすぐには浮かびません。
通販特典のコピー誌は俊治救済な小説。そのうちアナザーストーリーとかで使われそうな雰囲気はあります。

よかったところ
えろげで架空戦記、それも政治主張兼高邁な理想付きという冗談のような設定
わるかったところ
一部シナリオが背景説明メインになってしまったのはバランス悪い印象が

初回版は早々にロットアップする程度には売れたらしいので (ごく一部での) 話のネタ用にやっておいて損はないはずです。その異質さを売りするのではなく、結果的に売りになるように見せたさり気なさに騙されるのもまた一興。若さは振り向かないこと、愛は躊躇わないことだとか言ってみたい気分になれます。
「君のためには死ねない」と言い切った主人公はちょい格好良かったですね。

群青の空を越えて

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四周目は夕紀シナリオでエンド 2 つ。外周キャラなせいか、妙に淡泊に感じます。最後まで描かずに切るにしても、もう少し余韻を残すような切り方でないとただの死亡フラグ成立エンドっぽく見えますので。
誰かとくっつく為の話じゃなく政治的主張や開戦に至ったバックグラウンドを説明する為のお話しという面が強く、あっさりしててもこんなんもんかと納得してしまうのも正直な感想ではありますが。

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美樹さんエンド。意外なほど平和的、そして優しいエンドでした。

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三周目は美樹さんで。今回は政治的決着を図る方向で負け戦になるんでしょうかね。

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加奈子エンド。やるときは手抜きせず徹底的に、てのは気持ちいいですね。
失恋という視点で見送られる早狩節も相変わらずで最後への期待も一入ってもんです。

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また 10 分ペースで。そろそろ潔く幕引きとするか、あと 1 人か 2 人殺してから終わりにするか微妙な雰囲気かなと。種死じゃあるまいし、恐らく前者とは思ってますが。

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加奈子シナリオで 7 章まで。短期決戦で落ち着けた若菜シナリオと違って意外と引っ張ってます。最後は悲惨な地上戦で幕引きにされそうな予感。

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二周目は加奈子シナリオで。色々抱えてそうな年下キャラですが、さすがに今回は裏切ったりとか騙したりとか失恋したキャラの方が実はメインだったとかな展開にはならないはず。

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一周目終了で、若菜エンド。
緩衝材的なお馬鹿キャラを作ったりせず、最後までシリアス路線を貫くえろげって今や珍しいどころか貴重なんじゃないでしょうか。相変わらず秀逸なバカップル描写というか小っ恥ずかしいやり取りが数少ない貴重な緩衝材。
ちょっと綺麗に纏めすぎって気もするものの、落としどころとしては妥当なとこでしょう。ついでに、こんなに意志らしきものを持った主人公というのも珍しい。単に無個性・無害・中庸が多いだけとも言いますが。

群青の空を越えて

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再開して 7 章まで。久々過ぎてどこまでやったのかすっかり忘れてました。
負け戦真っ盛りという感じで、どう戦後処理を付けるのかが見所というか。若菜ルートなんで、やっぱりラストは二人幸せにって方向に無理矢理持って行っちゃうんでしょうか。