Tag Archives: Purple software - Page 3

未来ノスタルジア

ざっとまとめ。相変わらずネタバレ混入気味かもしれませんねーと一応。

もはや 1 つのジャンルとして成立してる気さえしてくる、「主食のメインヒロインだけ本気で書きました、他はただの前菜です」パターンのシナリオ構成です。

これが FA 以前の 8 月作品のような「他ヒロインのシナリオをベースというか踏み台にしつつ、最後のトゥルーエンドで大団円」パターンと決定的に違うのは「とにかく怠い」「冗長」「根幹となるメインヒロインの話に繋がる伏線が薄いか皆無」といったあたり。割合的には怠さと冗長が特徴の 9 割を占めてる気がしますが。

ということで最後に用意された杏奈ルート以外はひたすら苦痛です。杏奈ルートがとりわけ面白いというわけでもないですが、わかりやすい秘密とか興味を引くネタの有無というのはモチベーションの維持に大きく関わるわけで。

この異常なまでの怠さの原因は、日常シーンで同じパターンのボケツッコミネタを挨拶のようにほぼ毎回やるからですね。さすがに同じパターンの会話を毎回書かさずやられると飽きますし、キャラも多いので無駄に引っ張ってくれます。

あとシステム上、テキストウィンドウが立ち絵の位置に合わせて移動するタイプなので、クリック連打で流し読みという手も使いにくいのがさらに困りもの。

個別ルートに入ってもひたすら続く長い長い怠さを乗り越えて、やっと巡り会うのですからそりゃあ杏奈ルートが面白く見えるわけですよね。実は狙ってやってるんじゃないのかとまでは言いませんが、もうちょっと何とかして欲しいところです。

お話については、杏奈、伊織、詩さんの主要メンバ以外……要するに双子が要らない子になってますね。オマケとして 1 セットでいいんじゃないのってぐらいに。

ネタそのものはそれほど珍しいものでは無いですが、本作の杏奈エンドのやり口とそのエンドの意味はなかなか面白いものを感じます。未来から来た杏奈の目的はお約束通りに歴史の改変であり、つまりそれは主人公が本来進むはずだったルートを変えること。異なる世界線とはいえ過去を丸ごと否定するのってどうなんでしょうね。さらっと流しちゃってる気がしますが。

あとあの杏奈エンドも、よくあるパターンのようでいて微妙に違うあたりがもにょっとして良いです。受け継がれたもの、引き継がれたものと言えば聞こえは良いのですがそんなので本当にいいの? と。だからこその、未来ノスタルジアなのかもしれませんが。

杏奈ルートの話や最後のエンドを見るに、プロットの時点では面白いお話だったけど色々肉付けしていくうちに余計な贅肉が増えすぎてしまったような感じがします。

CG はぱっと見通り、克原画の乳だけ楽しんでおけばいいと思います。他は割とどうでも良いです。描写上、拘る感じは多少しますが多少だけなので乳ゲーではないと思います。

  • よかったところ
    • 橋本みゆきの新曲と杏奈エンドは良かったと思います
  • わるかったところ
    • 日常シーンの苦痛さではトップクラス

前半戦の辛さに耐えて耐えて耐え抜けるのなら手を出しても良いと思いますが、相対的に良く見えるだけで何かしらの捻りとかインパクト、泣きゲー的な盛り上がりを期待するのは止めた方が良いかなと。奇しくも同じ前半苦痛パターンだった、いろセカの方がそういうのについては良かったですし。

未来ノスタルジア

杏奈エンドでコンプ。

なるほど、未来ノスタルジアとは上手くいったものです。最後だけは評判が良いだけあって確かに面白いのだけどちょっとインパクト不足かな。しつこく、そしてあざとくやってくれたいろセカの真紅ルートの方がわかりやすいというか。

前半の残念さに比べると確かに良いですし、そもそものお話の構造も興味深くて好きなのですが、一歩抜きんでるにはまだ何かが足りないといったところ。

未来ノスタルジア

詩さんエンドとノノエンドとヒナエンド。

詩さんシナリオも橋本みゆきの新曲つき克 CG 集でしたね、と言いたくなるのは変わらないけど実はお話だけ見れば割と好きかもしれません。

ノノは……やっぱり橋本みゆきの新曲つき以下略。萌えない双子の片割れだけあって、どうもこう感じるものが無い。

ヒナは流石に疲れたので日常シーンをかなり読み飛ばし気味です。感想は上に同じ。子の双子は劣化ファイヤーシスターズって感じでどうも萌えません。

やっと本気の本編、杏奈ルートは途中まで。日常シーンの怠さは変わりませんが、杏奈がいるだけで寝落ちしない程度に面白い気がします。

未来ノスタルジア

いおりんエンド。特にどうということも無く、敢えて書く事も無いとなると結局、橋本みゆきの新曲つき克 CG 集ですね、という褒めてるのか貶してるのかって言い方になっちゃうんですよね。

いろセカも辛かったけど、みらノスは個別ルートでも冗長な日常パターンを維持していてかなり辛いです。杏奈ルートまだー?

未来ノスタルジア

つまらない日常シーンを乗り越えてやっと、いおりんルート終盤ぐらいまで。面白くなりそうな気配があるのか無いのか何とも微妙。

未来ノスタルジア

続き。

相変わらず共通ルートの日常シーンが何とも怠い感じ。もうちょっとシンプルになりませんかね。

未来ノスタルジア

後半が面白いらしいということで開始。

風音ボイスのヒロインを見ると何故か久々に聞くように感じてますね。実際はそれほど久々では無いと思うのですが。

が、日常シーンはテキストのノリも相まって退屈気味。

あと今回はどうも演出面が手抜き気味に感じます。食卓に何も並んでいない夕食風景とか、歩行の演出として立ち絵の上下動とか、もうちょっと何とかなりませんかね。

初恋サクラメント

オマケシナリオを終えてコンプ。オマケシナリオは H 追加になってるやつが異様なまでに手抜きというかやっつけですね。5 分で終わるんじゃないのかってぐらい。

なかひろ氏シナリオの作品は星メモに続いて 2 本目。ウザ可愛い妹はいないものの、日常会話のテンポの良さ、わかりやすい伏線を見せびらかして一枚上手を行く軽い一捻りの入れ方等にその面影を感じます。

前半の共通ルートはやや長め、ヒカリ以外の個別ルートはやや短めといったバランスでしたが、どちらかというとこれは共通ルートでフラグを立てる直前まで事を成していると思った方がよいのでしょうね。個別ルートでは最後の一押しというか、最後の一捻りだけを拝むような雰囲気です。

この時点で既に別格扱いされてしまっているヒカリはメインヒロインというだけあって一番力を入れられてます。端的に言えばヒカリゲーでしたと。

この種の実質ヒロイン一人作品はその一人が好きになれないと苦しいものがありますが、ヒカリは名前の通り眩しく真っ直ぐで、どちらかといえば大人しい印象を受ける記号なのに名前負けしない存在感を出しくれました。いやもう普通に可愛くて困る。

内容的にキリスト教的宗教観に基づくネタが色々と出てきますが、扱い方についてはかなり注意を払ってる節が伺えます。えろげ的に宗教ネタというと神道やら神話やらで決して少ないわけではないと思いますが、教義や信仰といった内面的な部分、また架空の宗教ではなくキリスト教という日本での生活上の縁は薄いものとなるとそれなりに拒絶反応を持つ人はいるようなので、そう言うのを気にするセンシティブな人は気を付けた方が良いのかもしれません。

えろげ的、いや厨二的にはやれロンギヌスの槍だ聖痕だと言葉だけが受け入れられていて、その信仰や聖書の解釈についてまで扱うのは見た覚えがありません。その意味で、物珍しさもあって面白く感じたというのは大いにあります。

お話のジャンルとしてはいわゆるアレなわけですが、最大の見せ場をちゃんと心得た盛り上げ方と予想通りのままにはさせないちょっとした捻りと伏線の巧さは素直に楽しめました。何処かで見たどころかお決まりとも言えるお話をどう新しく思わせるか、面白く見せるか、というところはやはり腕の見せ所ですね。

演出面で、雨や水面といった水まわりのエフェクトが無駄に力入ってますが、これは結構前の作品からやっていたようです。こういう部分の力はあるんですよね、紫って。

そんな底力を結集したかのようなコンフィグ画面は凡そ考えられる内容 (抜きゲ的需要のものは除く) を一通り網羅した多彩な設定が可能となっていて実に便利ですが、コンフィグ画面を開いたときに感じる雑多さを何とかしないと勿体ないです。これはデザインとかの問題なので解決はそう難しくないと思うのですが。

あとはもうちょっと画面中に補足説明が欲しいところですね。通常のゲーム画面で表示されるアイコンパレットをどうやったら非表示にできるのか、ふと思いつかなければ全然気付きませんでしたし (透明度調整で透明にしてやれば見た目は消える、というのをすぐ気付というのは酷かと思います) 。

  • よかったところ
    • ヒカリのためのヒカリゲーでした
  • わるかったところ
    • 相対的に、他のヒロインの影が薄いのは仕方ないのかな

星メモのシナリオの人とはいえ、それほど注目していたというわけでもなかったのでこの掘り出し物感はかなり嬉しいものがあります。先を読み続ける気を維持する、餌のぶら下げ感が何とも快感。

似たようなお話の作品が安易な SF とか奇跡の類に走っちゃって残念感が強かっただけに、このほんの一枚上を行く巧みな掠り具合も面白い。正にタイトル通り、初恋のサクラメントでした。

初恋サクラメント

かつてあったことは、これからもあり、かつて起こったことは、これからも起こる。
太陽の下、新しいものは何一つない。

いろはエンド、くっつくまでの流れが速いのでそんな気はちょっとしてたけど、やけにあっさりとまとめに入ってしまって消化試合感というのか、事務的に必要だから処理してるような感じがします。地味キャラはどうしてもこうなってしまうものなのか。

そして最後、やっとヒカリエンド。

大体の見当は付いていたけど、安易なオチ以外でどうやって幕を下ろすのかまでは思いつかなかったのでこういう捻り方をするのは素直に上手いと思えます。また、何気ない言動がちゃんと伏線になっていたりすることとそれをわかりやすく回収してくれることで、読み進める楽しさを感じられるのが良いですね。

何処かで、いや何度も使われてきた題材だけに、ちょっとした一工夫と一捻りがあるとぐぬぬ…って感じに楽しめますね。

オマケで各キャラのアフターがあるようなのでヒカリだけやってみたけど普通に、やっつけ H シーン追加シナリオでした。何でこんなに捻りがないんだ……。

初恋サクラメント

星見さんエンド。最後に残っていた伏線を回収して終わり、とややこぢんまりとしつつもそもそもそんなに大きく広げてもいないので丁度いい具合で収まってるように思います。もうちょっと膨らませてボリューム持たせてもいいとも思いますけど。

次に、いろはシナリオ中盤まで。やけに早くくっついた感じだけど、後々で何かを持ってくるのを期待して良いのかな。